
イタリアは、4月9日に閣僚理事会が最終立法令を承認し、4月13日に詳細を公表したことで、EU単一許可指令の国内実施を完了しました。この法令は指令(EU)2024/1233を実施し、非EU国籍者が居住許可と就労許可を同時に申請できるワンストップ手続きを創設します。新ルールでは、警察本部(クエストゥーラ)が申請書類が完全であれば30日以内に複合許可を発行する義務があり、従来の60~90日間の処理期間が大幅に短縮されます。更新手続きも90日以内に完了しなければなりません。雇用主は移民当局からのすべての連絡内容を申請者に通知する義務があり、透明性と遵守が向上します。この変更はイタリアの数年にわたる「デクレト・フルッシ」枠組みと連動し、エンジニアリングから食品加工までの人材不足分野での採用を効率化すると期待されています。多国籍企業は第三国籍者の派遣や採用を迅速化でき、労働者は権利や社会保障、EU内での移動に関する明確な情報を得られます。今後の実務的な課題としては、移民申請窓口(スポルテッリ・ウニチ・ペル・リミグラツィオーネ)の申請ポータル更新や最前線スタッフの再教育が挙げられます。法務専門家は、特に居住証明や労働契約の適合性に関する書類チェックリストを速やかに見直し、短縮された処理期間を最大限に活用するようHRチームに推奨しています。イタリアは2026年4月の実施期限をすでに満たした数少ない加盟国の一つとなり、南ヨーロッパにおける高度人材の玄関口としての評価を高めています。