
インドの国家試験機関(NTA)は、NEET(UG)医科大学入試の再試験を前にカンニング用の問題用紙販売者がTelegramを利用していることを受け、6月16日から22日までインターネットサービスプロバイダーに対しメッセージングアプリTelegramの遮断を命じました。情報技術法第69A条に基づくこの指示では、Telegramに対して月末までメッセージ編集機能の無効化も求められています。試験の安全確保が目的とはいえ、この包括的な遮断は、インド国内で1億5,000万人以上が利用する重要なコミュニケーション手段を妨げています。利用者には、在外社員や留学生、ビジネス渡航者が含まれ、住宅情報や空港送迎の調整、ビザ手続きの通知などにTelegramグループを活用しています。デジタルノマドや移住者向けフォーラムは数時間以内に活発化し、利用者にSignalやWhatsAppへの切り替えを呼びかけています。航空会社は、Telegramのボットを通じたリアルタイムのフライト情報が今週は利用できないと警告しています。企業のモビリティチームは、旅行者向けに代替の緊急連絡手段を周知し、Telegram経由のOTPログインなど重要な業務フローに一時的な対応策が必要かどうかを検討すべきです。また、プラットフォーム上に顧客データを保管している組織は、アクセス遮断中のデータ取得に支障が出る可能性があるため、バックアップの確認を行う必要があります。TelegramのCEOパベル・デュロフ氏はこの命令を「集団罰」と批判し、デジタル権利団体も試験不正防止のためにサービス全体を遮断するのは過剰措置だと指摘しています。現時点で企業は対応を迫られており、一度発令された第69A条による遮断命令が裁判所で覆されることは稀です。
出典: TechCrunch