
ポーランドのナドヴィスランスキ国境警備隊は6月30日、ワルシャワ・モドリン駅の警官がヴィシュクフ近郊でフォルクスワーゲン車を止め、リトアニアから数日前に不法に越境した東アフリカ出身の3人(エリトリア人2名、エチオピア人1名)を発見したと発表しました。運転手は20歳のウクライナ国籍で、ドイツ国境への移送を組織した疑いで逮捕されました。4人全員が拘束され、移民は刑法第264条第2項に基づく不法越境の罪で刑事手続きにかけられ、運転手は勾留されています。捜査当局によると、この摘発はリトアニア国境に近いセイニの同僚からの情報提供がきっかけで、ポーランド北東部のルートがEU内部国境を越える二次移動の拠点として利用されている実態を示しています。2022年にワルシャワがベラルーシ国境に鉄壁のバリアを設置して以降、ベラルーシ経由の流入は減少しましたが、密航者は警備の手薄なリトアニア経由にルートを変え、西方へ向かうケースが増えています。この事件は、ポーランドが外部国境とシェンゲン内部国境の両方で重要な役割を果たしていることを浮き彫りにしています。EU法では、不法入国者は最初に到達した安全な国で庇護申請を行う義務があり、さらにEU内を移動した場合はポーランドへの再入国措置が取られる可能性があります。非EU出身の労働者や契約者を雇用する企業にとっては、不正入国が将来の就労許可取得を危うくし、密航に関与した運送業者には刑事責任が問われるリスクがあることを改めて示しています。国境警備隊は、4月に導入された入出国管理システム(EES)が不法滞在や身分詐称の早期発見に役立っているものの、緑地帯の国境警備には依然として巡回パトロールが不可欠だと強調しました。国境付近でシャトルや宅配便を運行する企業は、運転手の身元確認手続きを見直し、抜き打ち検査に備えてテレマティクスデータで正当なルートを証明できる体制を整える必要があります。