
ヨーロッパで長らく延期されてきた入出国管理システム(EES)が7月10日に導入される予定です。この生体認証データベースは、非EU圏の旅行者全員の指紋と顔写真を記録します。格安航空会社ライアンエアーは、導入が9月まで延期されなければ「夏の空港での大混雑」が避けられないと警告しています。インドのパスポート保持者にとっては、ビザのオンライン化以降、シェンゲン圏到着時に初めて義務付けられる生体認証登録となります。旅行者は一度だけ手動キオスクでの登録が必要で、特にパリ・シャルル・ド・ゴール、フランクフルト、マドリードなどの混雑する空港では20〜40分の追加時間が見込まれます。以降は頻繁に渡航する人も毎回生体認証の確認が行われますが、初回の登録がボトルネックになると予想されています。企業の出張担当者は、7月10日以降にドイツの見本市やイタリアでの顧客訪問に向かうインド人幹部に対し、通常より90分以上早く空港に到着するか、小規模空港を経由することを推奨しています。航空会社はまた、生体認証登録を完了しなかった乗客は、帰路の搭乗を拒否される可能性があると注意を促しています。EU当局はこのシステムがセキュリティ強化と不法滞在の自動検知に寄与すると主張していますが、地上係員の労働組合は人員配置が見直されておらず、ピーク時には出発ロビーまで列が伸びる恐れがあると警告しています。欧州旅行委員会は、導入初の2週間で通過人数が最大17%減少する可能性を示しています。インドの旅行業者は、米国のグローバルエントリーに類似した、生体認証データをVFSセンターで事前登録できる信頼旅行者制度の交渉をニューデリーに求めています。
出典: The Guardian