
シェレメーチエヴォ国際空港は7月18日夜、天津航空が16か月の運休を経て、週2便の重慶(CKG)-モスクワ(SVO)便を再開したことを確認した。GS7959便は毎週火曜と土曜の夜に重慶を出発し、追い風の影響で同夜にモスクワに到着。復路は水曜と日曜に運航される。この再開により、重慶は欧州市場への直結ルートを持つ輸出製造拠点としての地位を強化する。運休前は年間約9万人の乗客が利用し、そのうち35%は同市の自動車および電子機器産業に関連するビジネス客だった。業界関係者によると、2024年の水準の70%まで予約が回復しており、中国のロシア市民向け30日間ビザ免除政策やモスクワの中国人向け簡易電子ビザが追い風となっている。シェレメーチエヴォ空港はビジネス航空センターを改装し、中国語表記、銀聯カード対応、専用の入国審査ファストトラックを導入した。機内では天津航空がプレミアムエコノミーで重慶の火鍋をテーマにした食事を提供し、地域文化をアピールしている。貨物はリチウム電池部品の輸出とロシア産牛肉や木材製品の輸入でほぼ満載が見込まれる。西部中国に拠点を置く多国籍企業にとって、この便は北京や上海経由の20時間に比べ、ドア・ツー・ドアの所要時間を13時間未満に短縮する。物流大手のDHLとSFエクスプレスは、半導体やスマートデバイス部品の需要急増を背景に、貨物スペースの確保でブロックスペース契約を締結した。天津航空は冬季に週1便の追加運航を検討中で、アエロフロートとのコードシェアによるサンクトペテルブルクやカリーニングラードへの接続便も協議中だ。中国民用航空局(CAAC)の承認が得られれば、パンデミック前以来最も強力な中国-ロシアの地方都市間路線となる見込みだ。