
予期せぬ人手不足対策として、ブリティッシュコロンビア州の州指名プログラム(BC PNP)は4月24日、地方や遠隔地の病院で働く清掃員と警備員に対し、最大250件の永住権推薦を与える期間限定の移民ルートを発表しました。この新たな取り組みは2026年6月に開始予定で、これまで永住権の基準を満たしにくかった支援職を対象に、地域の医療施設の運営に不可欠な役割を認めるものです。応募資格は、すでに地方の州保健当局に雇用されていることが条件で、BC PNPの意向表明ポータルを通じて申請します。従来の資格職向けの「保健当局ストリーム」とは異なり、語学力や学歴の要件を免除し、フルタイム勤務の実績と保健当局からの推薦状を重視します。メトロバンクーバー以外の候補者は、競争が緩和され、前日に発表されたBC州の「ケア・ビルド・イノベート」政策の下で追加の定住ポイントも得られます。医療機関にとっては、スタッフの定着を促す強力な手段となります。多くの地方病院では、永住権の見込みが薄いために清掃や警備のスタッフが大都市の民間企業に流出しており、推薦を勤務継続に結びつけることで離職率の安定化と高額な派遣契約の削減を目指しています。労働組合の指導者は慎重ながらも歓迎の意を示し、支援職が永住権取得後にスキルアップできるよう、平等な研修機会の提供を求めています。移民弁護士は、応募者に対し、特に雇用期間や勤務地の証明書類を今のうちに準備するよう助言しています。250名の上限に達すると、過去の幼児教育者向け一時的ルートと同様の激しい競争が予想されるためです。雇用主も申請開始時の混雑を避けるため、推薦状を事前に用意しておくべきでしょう。この施策は、オタワ政府が進める新移民を小規模コミュニティに誘導する大枠の方針と連動していますが、同時にカナダの州別移民政策の断片的な現状も浮き彫りにしています。専門家は、他州もBC州の成果を注視し、同様の支援職向け限定ルートの導入を検討するとみています。
出典: CIC News