
7月2日、欧州難民・亡命者評議会(ECRE)は、欧州委員会がロシアのウクライナ侵攻から逃れる人々を対象とした一時的保護指令(TPD)の適用期間を2028年3月まで延長する正式提案を行ったと報告しました。この措置により、ベルギーで現在約5万8,000人、EU全体で400万人以上のウクライナ人が、さらに2年間の居住権、労働市場へのアクセス、社会保障を享受できることになります。2022年3月4日にこの指令を発動したベルギーでは、地域当局が住宅、教育、統合サービスの予算を従来の2027年3月の期限を超えて確保する必要があります。フランデレン難民庁Fedasilは、延長が承認された場合、来冬に3,500の追加受け入れ場所が必要になると示唆しており、ワロン地域では使われていないオフィスパークをモジュール住宅に転用する案も検討中です。草案に含まれる物議を醸す条項では、キーウの徴兵規則の対象となる新たに到着したウクライナ人男性が除外される可能性があり、ベルギーのNGO、特にVluchtelingenwerk Vlaanderenは、この除外が二重基準を生み、家族再統合の問題を複雑化させると懸念しています。連邦移民センター(Myria)は、EUの明確な指針が示されるまで平等な扱いを維持するよう政府に求めています。ウクライナ人スタッフを一時的保護の「Aカード」で雇用する企業にとっては、今回の延長は歓迎すべき安定材料となるでしょう。2027年にTPD終了とともに終了予定だった正社員契約の延長や、就労許可証の切り替え延期が可能となります。ただし、欧州理事会の議論を注視する必要があり、フランスやハンガリーが提案の修正に成功すれば、各国の対応が異なる可能性があります。欧州理事会は夏季休会後に投票を予定しており、ベルギーの連立政権は、受け入れ費用に対するEUの財政補償を条件に支持を示しています。モビリティ担当者は、2年の延長を見据え、ウクライナ人派遣者に対して長期居住やEUブルーカード取得の道筋について助言を始めるべきでしょう。