
2026年7月8日、マーク・カーニー首相がジェッダに到着し、26年ぶりとなるカナダ首相のサウジアラビア訪問を率いました。報道の焦点はエネルギーや重要鉱物のパートナーシップに当てられていますが、モビリティ業界関係者は両国間のビジネスビザ手続きの近代化につながる副次的な合意に注目しています。カナダ側の代表団は長年、サウジのマルチエントリービジネスビザが紙の申請書と不透明な審査プロセスを必要とし、渡航が数週間遅れることに不満を抱いてきました。カーニー首相に同行する高官によると、オタワとリヤドは2026年第4四半期までに、認定されたカナダ企業向けの電子ビザ発給を試行する覚書を最終調整中です。実現すれば、カナダの電子渡航認証(eTA)モデルを踏襲し、将来的にはサウジの「ビジョン2030」に基づく短期就労訪問にも拡大する可能性があります。今回の訪問では、外国投資促進・保護協定(FIPA)に関する停滞していた交渉も再開され、企業内転勤者の保護、紛争解決の期限設定、サウジ在住のカナダ専門家向けの滞在許可更新の簡素化などが盛り込まれる見込みです。エネルギー、エンジニアリング、防衛分野のグローバルモビリティマネージャーにとっては朗報で、カナダ企業はサウジで約7,000人の駐在員を雇用しており、多くがアルバータ州、オンタリオ州、湾岸地域のプロジェクト間を年数回往復しています。カーニー首相は7月9日にサウジアラビア・カナダ投資フォーラムで演説し、人工知能、クリーン水素、先進製造業に関する少なくとも5件の商業覚書の署名に立ち会う予定です。電子ビザ試行の詳細はまだ公表されていませんが、関係者は当初、サウジとの契約額が少なくとも1,000万カナダドルの活発な契約を持つカナダ企業100社に参加を限定すると確認しています。限定的な導入でも、2023年に両国が完全な外交関係を回復して以来、最も大きなビジネス渡航の円滑化となるでしょう。湾岸地域に派遣予定の企業は、契約内容やセキュリティクリアランスの要件を今から点検し、夏以降に発表される試行プログラムの条件に備えるべきです。
出典: Associated Press