
7月28日、スペイン国家警察は外国人の国境での入国拒否に関する警官向けのガイダンスページをひっそりと更新しました。改訂版では、旅行者の法的代理人の権利、通訳、異議申し立ての権利が明確にされ、争訟行政審査の申請期限(72時間)も具体的に示されています。この文書は主に国境警官向けですが、警察の市民向けポータルに掲載されているため、一般にも周知される形となっています。タイミングも重要で、先週報道された内部資料によると、4月に始まった入出国管理システムの試行開始以降、入国拒否件数は18%増加しています。多くは、経済的裏付けが不十分なケースや、90日間のシェンゲン滞在制限を超える復路航空券を提示できなかった乗客によるものです。今回の明確な指示は、マドリード・バラハス空港、マラガ・コスタ・デル・ソル空港、そして陸路のラ・リネア(ジブラルタル)での二次検査室の混雑を緩和することを目的としています。非EUスタッフを会議や短期プロジェクトで招く企業にとっては、ホテル予約や招待状、次の渡航証明などの書類を英語だけでなくスペイン語でも準備する必要があることを改めて示す内容です。移民弁護士は、新しい文書が「簡略化された理由説明」を英語またはフランス語で求める権利を明記している点に注目しており、これにより他のシェンゲン入国地点での再申請が迅速化される可能性があると指摘しています。また、資金不足の旅行者に対して無料の法的支援情報を提供するよう警官に指示しており、これは法律上の義務でありながらこれまであまり徹底されてこなかった部分です。さらに、航空会社や海運会社は、入国拒否通知書(Modelo S-4)の保管期間を従来の6か月から2年間に延長し、国際バス会社の記録保持ルールと整合させることになりました。この通知自体は法改正ではなく、外国人法の基本は変わっていませんが、EUの帰還指令に基づくスペインの義務を実務面で具体化し、今年後半に欧州司法裁判所で予定されている国境での効果的救済措置に関する判例を見据えたものとなっています。