
アイルランドフェリーズは、9月20日と21日にダブリン発シェルブール行き16時30分出航予定のW.B.イェイツ号の運航を「運用上の理由」によりキャンセルすると顧客に通知しました。同社は9月19日朝に運航情報ポータルに告知を掲載し、影響を受けた乗客には9月19日の早い便への振替や、追加料金なしで英国経由の陸路利用を提案しています。今回のキャンセルは秋の輸出シーズンに伴う貨物需要の高まりと重なっています。時間厳守が求められる医薬品や農産物を扱う貨物業者は、欧州大陸での納期遅延によるペナルティのリスクに直面しています。荷主はブリタニーフェリーズのコーク–ロスコフ便やステナラインのロスラーレ–シェルブール便の空き枠を争っており、両便ともに限られた空席状況です。レジャー旅行者にとっては、代替便利用で1日前倒しの出発か、ダブリン–ホーリーヘッド便と英国陸路を選択した場合は最大6時間の追加ドライブが必要となります。アイルランドフェリーズは全額返金に応じるとしていますが、消費者団体は夜間の遅延が発生した場合、EU規則1177/2010に基づき食事代やホテル代の請求を乗客に促しています。この事態は、ブレグジット後に英国陸路経由の通関検査が再導入されて以降、人気が高まるアイルランド–フランス直行便の容量制約に関する業界内の議論を再燃させています。国立交通局は来週のポストブレグジット連携に関するステークホルダーフォーラムでこの問題を取り上げる見込みです。影響を受けた便に乗船予定の企業のモビリティ担当者は、旅程の再確認と英国経由時のシェンゲン圏内自動車保険グリーンカードの有効性確認を推奨されます。また、HR部門は陸路利用時に非EUスタッフが英国電子渡航認証(ETA)を保持しているかも確認が必要です。