
カナダのマーク・カーニー首相は2月28日から4日間のインド訪問を開始し、2年間の冷え込みを経て両国関係の改善を示唆しました。報道の焦点はウランやAIに関する提案に当てられましたが、関係者は包括的経済連携協定(CEPA)交渉の停滞を受け、両国が労働移動と人材パートナーシップ(LMTP)を「積極的に模索」することを確認しました。外交筋はインディアン・エクスプレスに対し、LMTPはインドがドイツやオーストラリアと結んだ協定に似ており、中堅プロフェッショナル向けの複数年・複数回入国可能な就労ビザや、看護師、教師、IT技術者の資格認定の簡素化を提供すると説明しました。カナダ企業にとっては、インド子会社からの社内転勤が容易になり、米国市場へのH-1Bビザの厳格な上限に依存する必要が減ります。カーニー首相のムンバイでの予定には、年金基金大手のPSPとCPPとの非公開CEOラウンドテーブルが含まれており、両者は幹部の移動ルールの緩和をオタワに働きかけています。3月2日にはモディ首相と会談し、学生の移動枠組みの更新や、カナダのスタートアップに登録したインドのフリーランサー向けのデジタルノマドビザの試験導入も発表される可能性があります。重要なポイント:カナダには約290万人の海外インド人が居住していますが、ビザの遅延や資格認定の煩雑さ、生活費の高騰などの移動障壁が、オーストラリアや英国に比べてカナダの魅力を損なっています。正式なLMTPは、インド企業に対し、カナダのクリーンテックや半導体の拠点への人材派遣の予測可能なルートを提供します。企業はLMTPに枠が設けられた場合に迅速に対応できるよう、社内のスキルリストをカナダのグローバル・タレント・ストリームのカテゴリーと照合し始めるべきです。大学も恩恵を受ける可能性があり、関係者は6か月間有効な相互研究・インターンシップビザの導入を示唆しており、IITやIIMがカナダの研究機関と連携する際に魅力的な制度となるでしょう。