
エアリンガスEI-762便(ダブリン発テネリフェ行き)は、3月7日朝、離陸後25分で医療緊急事態を宣言し、シャノン空港へ緊急着陸しました。エアバスA320は08時28分に無事着陸し、救急隊が乗客をリムリック大学病院へ搬送しました。2時間の待機後、同機はカナリア諸島へ向けて飛行を再開しました。医療理由による迂回は日常的に発生しますが、今回の事例は企業の出張管理部門に対し、事前の健康チェックの重要性とサービスレベル契約に迂回条項を盛り込む必要性を改めて示しています。EU規則261号では、医療緊急事態などの「特別な事情」による遅延で乗客に補償義務はありませんが、企業は生産性の低下や宿泊費用の負担を避けられない場合があります。シャノン空港の迅速な対応は、北大西洋を横断するETOPS対応機の指定迂回空港としての役割を示しました。地上係員は非EU乗客がビザ問題を回避し空港内に留まれるよう、迅速アクセスの入国審査カウンターを設置。多国籍の乗務員にとっては勤務時間への影響を最小限に抑え、エアリンガスのテネリフェ便のスケジュール維持に貢献しました。医療による迂回は航空会社の方針変化も浮き彫りにしています。多くの航空会社は長距離便に高度な遠隔医療キットを装備していますが、短距離の欧州路線では客室乗務員の応急処置と地上医療相談に依存しています。出張管理者は、社員が必須の薬を機内持ち込みにすることや、迂回に伴う費用をカバーする保険の加入で混乱を軽減できます。
出典: Clare FM