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フィンランド、外国人法を改正 シェンゲン圏全体での事前入国禁止措置と迅速な強制送還を導入

6月 13, 2026
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フィンランド、外国人法を改正 シェンゲン圏全体での事前入国禁止措置と迅速な強制送還を導入
フィンランドの外国人法は、2026年6月12日に議会で採択された改正法が施行され、20年ぶりに最も大規模な見直しが行われました。今回の改正の中心は、警察に対して、まだフィンランドに居住していない第三国籍者に対して事前入国禁止措置を課す新たな権限を付与したことです。これまでは、居住許可の条件違反やフィンランド領内での犯罪行為があった場合にのみ入国禁止が発令されていましたが、今後は他の治安機関からの情報に基づき、対象者がシェンゲン圏に足を踏み入れる前に、圏内全域への入国を禁止することが可能となります。この変更は、組織的な密輸ネットワークによって悪用されているとされる安全保障上の隙間を埋めることを目的としています。

また、強制送還手続きも迅速化されました。送還決定に対する異議申し立てがあっても自動的に執行が遅延されることはなく、行政裁判所が明示的に執行停止を命じない限り、決定通知から30日後に送還が開始されます。同時に、強制送還が執行可能となった日をもって、労働権も終了するため、非EU出身の労働者を雇用する企業は、労働者のステータスの正規化や代替人材の手配により厳しい期限が課されることになります。人権団体は、急な送還が追放のリスクを高めるとして、より長い異議申し立て期間の維持を求めていましたが、内務省は平均的な異議申し立て期間がすでに8~10か月に及ぶことを指摘し、新制度は国境当局が裁判手続きと並行して渡航手配を進められるようにし、送還制度の信頼性を高めるものだと説明しています。

企業の人材移動管理者は、ビザ発給段階でのコンプライアンスチェックが厳格化されることを見越し、リスクの高い国からの採用に際してはシェンゲン圏全域での入国禁止措置の可能性をリスク評価に組み込む必要があります。EU内の多国籍企業は、他の加盟国がフィンランドの事前入国禁止モデルを採用するかどうかを注視し、地域の人材戦略に影響を与える可能性を考慮すべきでしょう。

実務面では、フィンランド移民局(Migri)が送還または許可取り消しを決定した時点で居住許可が即時失効し、公的サービスや銀行取引、住宅利用が突然停止されることになります。雇用主は緊急対応計画を策定し、退職する従業員に対して新たな法的地位について明確な説明を行うことが求められます。
出典: Finnish Immigration Service (Migri)

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