
カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)は、2026年2月20日に予告なしで特定職種向けのエクスプレス・エントリー抽選を実施し、37の医療・福祉職種で働く4,000人の候補者に招待状を発出しました。システム史上398回目となるこの抽選では、総合ランキングシステム(CRS)の最低点が467点に設定され、2月16日から始まった前例のない4回連続抽選の締めくくりとなりました。この週の招待状発出数は、州指名プログラム、カナダ経験クラス、医師限定抽選を含め合計10,670件にのぼり、全体の移民目標が横ばいの中でも永住権取得の加速に向けたオタワの強い意志を示しています。全国の保健大臣は、看護師や関連医療職の人手不足が深刻化する中、外国人材の受け入れを迅速化するよう訴えてきました。IRCCは、比較的低めのCRS基準点と優先される国家職業分類(NOC)コードの限定リストを組み合わせることで、国際的な経験を持つ人材を必要とされる現場へ直接送り込もうとしています。雇用主からは歓迎の声が上がる一方で、州の規制当局での資格認定の遅れにより、新規入国者が数か月間待機を余儀なくされる可能性も指摘されています。そのため、申請者は招待状を受け取る前に、語学試験や学歴評価、専門団体への申請などの資格認定手続きを早めに開始することが推奨されています。グローバル人材マネージャーにとっての教訓は明確です。医療分野の採用に関しては、エクスプレス・エントリーが再び永住権取得への最速ルートとなっているため、企業は今すぐ人材パイプラインを見直すべきです。既にカナダで就労許可を持つ多くの外国人労働者は経験要件を満たしており、迅速に永住権へ移行できるため、定着率の向上とコンプライアンスコストの削減が期待されます。
出典: CIC News