
航空管制官組合(USCA)と労働組合CCOOは、民間管制塔運営会社SAERCOとの交渉が決裂したことを受け、4月17日から無期限のストライキを開始しました。ランサローテ、フエルテベントゥラ、セビリア、ビゴなど14の地方空港で、遅延や航空機の遅い回転、乗り継ぎの見込みが立たない状況が続いています。スペイン法では航空管制を必須サービスと定めているため完全な停止は避けられますが、最低限の勤務体制でも大幅な遅れが生じています。ストライキの主な争点は人員配置、強制的な待機シフト、直前の勤務表変更で、管制官はこれらが安全性と「職業的尊厳」を脅かすと訴えています。一方、経営側は勤務表は欧州航空安全機関(EASA)の基準に準拠していると主張しています。交渉が停滞する中、労組は政府の仲介がなければ混乱が6月の企業出張ピークまで続く可能性があると警告しています。企業の出張管理担当者は、同日乗り継ぎの旅客に余裕を持った接続時間を推奨し、柔軟なチケットの事前承認や、マドリード-セビリアなど国内主要路線での高速鉄道利用を検討するなど、緊急対応策を講じるべきです。EU261規則により航空会社はケアや再ルート手配を義務付けられていますが、補償は免除されるため、旅客には自己負担請求に関する明確な方針案内が必要です。スタッフの異動や候補者の飛行を担当するモビリティマネージャーにとっては、ストライキの無期限化がビザ申請やオリエンテーションのスケジュール調整を複雑化させています。カナリア諸島の5島で影響が出ているため、現地で事業を展開する企業はサプライチェーン計画の見直しが求められます。貨物便のスロットも混雑が予想されるためです。AENAは紛争期間中、毎日のスロット空き状況を公表すると発表しています。
出典: Euro Weekly News