
財務省は2026年7月15日、オーストラリア政府全体(WoAG)の出張FAQをひっそりと更新しましたが、その影響は決して小さくありません。ほとんどの連邦省庁や機関を含む非企業系連邦機関(NCE)は、国内外の航空券をすべてコーポレート・トラベル・マネジメント(CTM)を通じて予約し、支払いはナショナル・オーストラリア銀行の口座または承認されたCTMの支払い手段で行う必要があります。この指示は、連邦調達規則の第4.10条に基づき、宿泊やレンタカー(ハーツ経由)にも適用され、特定の例外がない限り対象となります。出向者や職員を支援する人事・モビリティチームにとっては、データ収集の一元化、交渉済み運賃の明確化、ポリシー遵守の強化が期待されます。また、CTMが安全管理報告のゲートキーパーとしての役割を正式に担うことで、変動する安全リスクや複雑なビザ規則の中で重要な役割を果たします。指示に従わない機関は、割高な運賃を支払うリスクや調達義務違反の可能性があります。財務省は、この統合モデルが「大幅なコスト削減」と管理負担の軽減をもたらすと主張し、旅行業界は需要の変動が激しい中での安定したボリューム確保を歓迎しています。一方で、一部の職員は複雑な多部門の旅程に対する柔軟性や、ハーツ独占が店舗の少ない地方勤務に不利になるのではないかと懸念しています。実務面では、各省庁は既存の出張規程を見直し、CTMの予約フローをモビリティ管理システムに統合し、旅行承認者の再教育を行う必要があります。これまで政府向けのニッチな航空券やホテル契約を持っていたサプライヤーは、企業やレジャー市場へのシフトを検討する必要があるかもしれません。この更新は、キャンベラが調達力を活用してコンプライアンスと効率性を推進する方針の一端を示しており、分散した出張費を持つ民間多国籍企業にとっても参考となるでしょう。