
トゥールーズ火山灰情報センター(VAAC)は、2026年9月27日早朝、衛星画像でFL120まで達する薄く持続的な火山灰の噴煙が南西方向に流れていることを確認し、エトナ山の航空色コードをレッドに引き上げました。噴火はシチリア島を中心に発生していますが、エトナ山はヨーロッパで最も交通量の多い飛行情報区(FIR)の一つに位置しており、火山灰雲の予測進路は、マルセイユ、ニース、リヨンとマルタ、エジプトを結ぶ路線で頻繁に使用される航空路UM728を横切っています。フランスの航空会社エールフランスとトランサビアはすでに迂回ルートを申請しており、地中海の一部区間で最大25分の飛行時間延長が発生しています。格安航空のイージージェットは、乗務員の勤務時間制限を理由に、カターニア-リヨンの昼便をキャンセルしました。フランス民間航空局(DGAC)はフランスの空港閉鎖は行っていませんが、NOTAMにより南東方向へ向かう便には、高度変更が必要となる場合に備え、追加で30分の予備燃料の搭載が義務付けられています。ル・ブルジェを拠点とするビジネス航空の運航者によると、チュニジアやモロッコ行きの複数の企業ジェットが影響地域を避けるためスペインの空域を利用しており、バルセロナ上空の管制混雑が増加しています。旅行リスクの専門家は、今回の事例が示すように、火山灰に関する条項を保険や航空券の規約に盛り込むことが重要であり、たとえ中程度の噴火でも数時間以内にフランスの航空交通に影響を及ぼす可能性があると指摘しています。VAACは6時間ごとに噴煙の状況を再評価し、流れが続く場合、マルセイユ飛行情報区は月曜朝のピーク時に容量を制限する高度制限を課す可能性があります。時間に厳しい出張がある企業は、航空会社の最新情報を注視し、今後24~36時間の欧州内移動では鉄道利用も検討すべきでしょう。
出典: VAAC Toulouse