
4月5日付のサンデー・エディトリアルで、アイルランド・タイムズ紙は、政策立案者が空港の収容能力拡大とポスト・ブレグジットの国境手続きの円滑化を迅速に進めなければ、アイルランドは「厳しい夏」を迎え、航空便の不足と運賃の高騰に直面すると警鐘を鳴らしました。同紙は、景気後退の懸念がある中でも国際旅行の需要は力強く回復しており、2024年には4,100万人がアイルランドの空港を利用、特にダブリン空港は昨年3,640万人の過去最高を記録したと指摘しています。しかし、ダブリンを中心としたインフラ拡充は、長年続く3,200万人の乗客上限や複雑な計画規制のために遅れをとっています。社説は、上限撤廃の立法措置やセキュリティ・入国管理施設のアップグレードを怠れば、特に多国籍企業が重視する長距離便の増便余地がほとんどなくなると警告しています。また、2026年後半に北アイルランドを経由するビザ免除訪問者に対して英国の電子渡航認証(ETA)が義務化されるなど、ブレグジット後の新たな摩擦も浮き彫りにしています。これは通常ダブリン経由で陸路国境を越える観光客の足かせとなる可能性があります。アイルランド旅行代理店協会(ITAA)や米国商工会議所アイルランド支部など業界団体も同様の懸念を表明し、信頼できない交通網がアイルランドの輸出拠点や欧州本社の競争力を損なう恐れがあると警告しています。タイムズ紙は、旅客収容能力法案の迅速な成立、ダブリン空港での新型自動改札機の導入加速、CTA(コモン・トラベル・エリア)旅行者のETA免除に関する英国国境当局との連携強化を求めています。人事・モビリティ担当者に向けたメッセージは明確で、夏の旅行スケジュールには余裕を持ち、移転スタッフの座席は早めに確保し、追加収容能力がピークシーズン前に整うかどうかを左右する議会の動きを注視することが重要です。
出典: The Irish Times