
オランダ・ベルギーのスタートアップ企業、European Sleeperは、新たな週3回運行の夜行列車を6月18日から開始すると発表しました。これにより、スイスは10年ぶりに大陸の夜行列車ネットワークに復帰します。列車はベルンを深夜に出発し、翌朝にはブリュッセルとアムステルダムに到着、その後ミラノへ向かいます。北行きの列車は隔夜で運行されます。スイスの企業にとって、この新サービスはヨーロッパで最も利用されるビジネス路線の一つにおける短距離フライトの低炭素代替手段となります。連邦環境庁の計算によると、ベルン-アムステルダム間の往復でのCO₂排出量は乗客一人あたり約25kgで、同区間の飛行機の排出量の6分の1以下です。時刻表は、ベネルクス三国の首都で朝の会議に参加し、翌晩にはスイスに戻ることができるように設計されており、日中の鉄道利用に比べて実質的に2日分の勤務時間を増やすことが可能です。European SleeperはSBB(スイス連邦鉄道)の統合チケットシステムに参加し、スイストラベルパスやハーフフェアカードの保有者はSBBのチャネルを通じて割引クシェットを直接予約できます。また、コンサルタントや弁護士など、乗車中に労働時間を計上するビジネスパーソン向けに、安全なWi-Fiと人間工学に基づいた座席を備えた「静かなキャビン」の試験運用も予定しています。この新路線の開設は、EUの「グリーンディール」目標や航空排出削減を求める企業の旅行方針の高まりを背景に、夜行列車の復活の流れの中で実現しました。チューリッヒ観光局は、この新ルートがオランダやベルギーからの観光客にベルナーオーバーラントへの直通鉄道アクセスを提供し、ロッチベルク基底トンネル経由の接続サービスとともに、インバウンドのレジャー需要を刺激すると期待しています。