
欧州委員会が新たに発表した2025年のグリーンライン規制実施報告書は、島内の内部国境を越える動きが大幅に活発化していることを示しています。報告書に引用された警察の統計によると、昨年の個別通過回数は370万回を超え、2024年から12%の増加となりました。この増加は幅広く見られ、ギリシャ系キプロス人の通過は145万回に、トルコ系キプロス人の通過は198万回に達しました。多国籍企業や移転担当者にとって特に注目すべきは、「非キプロス系EU市民および第三国籍者」の通過が16%増加し、200万回を超えたことです。国境管理の能力は追いついておらず、欧州委員会は、追加の人員配置や1月に完了したEU資金による車線増設にもかかわらず、アギオス・ドメティオス検問所での長い待ち行列が続いていると指摘しています。両側間での貨物輸送や従業員の往来を行う企業は、依然として予測困難な待機時間に直面しています。不法移民に関しては、南行きの不法通過件数が3年連続で減少し、2022年のピーク16,600件から2,433件にまで減少しました。キプロスは北部での警備強化と強制送還の増加(入国拒否5,230件、送還1,754件)を進展の要因としています。EU全体の文脈では数は少ないものの、グリーンラインは共和国にとって最も抜けやすい難民流入の国境であり、コンプライアンスチームは今後の政策強化の可能性を考慮し続ける必要があります。企業にとっての最大のポイントは、島内の移動がパンデミック前の水準に戻りつつあることで、これは両経済間の生活費差を背景にしています。仕事や買い物、レジャーのための越境通勤は今後も増加が見込まれるため、両側に従業員を抱える人事部門は、渡航ポリシー、保険の補償範囲、緊急対応手順の見直しを進めるべきでしょう。
出典: Cyprus Mail