
夏の旅行シーズンが本格化する中、フィンランドの交通通信庁(Traficom)は、フィンエア、ノルウェー航空、地上ハンドラーのAirProとともに、リチウム電池による火災リスクを抑制する全国キャンペーンを開始しました。7月1日のプレスリリースでは、モバイルバッテリーや予備電池、電子タバコは必ず機内持ち込み手荷物に入れる必要があることを改めて注意喚起しています。また、今年4月に施行されたICAOの新ルールにより、乗客一人あたり100Wh以下のモバイルバッテリーは最大2個まで持ち込み可能となりました。フィンエアの統計によると、昨年ヘルシンキ空港では3万5千個以上のモバイルバッテリーが預け入れ手荷物から取り除かれています。熱暴走による事故は依然として稀ですが、ICAOのデータでは世界各地で貨物室内の火災の原因として損傷したリチウム電池が挙げられています。チェックインや搭乗ゲートで「2個ルール」を徹底することで、出発遅延や乗客の不満を招く直前の手荷物検査を減らす狙いです。航空会社は事前のSMSやアプリ通知を更新し、企業の出張担当者も複数デバイスを持つ社員向けのポリシーを見直しています。搭乗中のモバイルバッテリー充電は禁止されており、ゲートで預ける手荷物は再検査され、電池が取り除かれた上で搭載されます。フィンランドのこの取り組みは、ヒースロー空港やフランクフルト空港での同様の施策と連動し、欧州全体でリチウム電池規制の統一が進む兆しを示しています。規則違反は没収や、重大な場合は航空法に基づく行政罰の対象となることもあります。頻繁に飛行機を利用する人は、モバイルバッテリーに容量表示を明記し、すべての電池搭載機器を機内で見える場所に収納することが推奨されています。
出典: Traficom