
ポーランドの公式国境交通ポータルGranica.gov.plは、9月19日にポーランドとウクライナ間の複数の検問所で大型貨物車両の極端な遅延を報告しています。ワルシャワとキーウを結ぶコンテナ貨物の主要ルートであるドロフスクでは、トラック運転手がポーランド出国に約23時間の待ち時間を強いられています。近隣のコルチョワ(18時間)やフレベンネ(21時間)でも同様に長い待ち行列が発生し、必需品のための「グリーンレーン」が設けられているブドミエルジでは、5キロメートルにわたる渋滞が続いています。関係当局は、この混雑の原因を、9月13日にドロフスクからわずか2キロの地点で発生したキーウ-ワルシャワ間の列車を狙ったドローン攻撃後に強化されたセキュリティ検査にあると説明しています。また、ポーランド税関はEUの新たなハイテク部品に対する二重用途品規制に伴い、検査を強化しています。その結果、東西に向かう生鮮食品、自動車部品、電子商取引の荷物が連鎖的に滞留しています。物流業者は、ルブリン、クラクフ、西ウクライナの工場に供給されるジャストインタイムのサプライチェーンが圧迫されていると警告しています。運輸労組は、国境での待機中に衛生設備がない状況で、ドライバーがEUの労働時間制限を超過していると指摘しています。複数の運送業者はスロバキアやルーマニア経由に迂回し、配送距離が300~400キロ、納期が最大2日延びる事態となっています。ポーランド東部国境を通じて出荷する企業には、代替倉庫の確保、デジタル税関申告の事前クリアランス、国境警備隊の待ち行列状況の逐次確認が推奨されています。医療品向けの24時間対応の税関レーンの試験運用が発表されましたが、業界団体は、恒久的な解決には追加の駐車インフラ整備と二国間の電子TIRシステムの自動化が不可欠だと主張しています。