
フィンランドのニュースメディア「Verkkouutiset」によると、欧州の気候対策の一環として、排出権取引制度(ETS-2)の道路交通への拡大と再生可能エネルギー配分義務の強化が2028年に施行される見込みで、これによりフィンランドのガソリン・ディーゼルの小売価格が1リットルあたり約0.30ユーロ上昇すると予測されています。企業のモビリティやケアプログラムにとっては、2028年以前から影響が出始めます。航空、鉄道、レンタカー業者は通常、燃料を1~2年前にヘッジしており、2027年から価格改定が始まるためです。フィンランドの旅行管理会社は、燃料価格の上昇を相殺しなければ、2028年の国内出張費用が6~8%増加すると試算しています。特に、森林業、鉱業、データセンターなど、分散した作業現場に自家用車で移動する地域駐在者への影響が大きくなります。企業は、社用車の福利厚生制度や走行距離の精算率を見直すほか、鉄道アクセスの良い場所へのプロジェクト移転も検討し、駐在員の待遇を維持する必要があるでしょう。政策面では、暫定的な燃料税や付加価値税の減免、再生可能燃料の割当緩和などが議論されていますが、3年連続の財政赤字により財政余力は限られていると専門家は指摘しています。したがって、企業は少なくとも一部のコストを吸収する計画を立てるべきです。また、炭素排出報告規制により、単に価格転嫁するだけでは顧客への説明が難しくなります。対応策としては、2027~28年のモビリティ予算に「燃料インフレ条項」を組み込み、駐在員向けの電気自動車リースプログラムを検討し、2027年第1四半期に予定されている議会の税制議論を注視して緩和策を探ることが求められます。
出典: Verkkouutiset