
6月12日遅く、ブリュッセルの運輸担当官は、EU理事会のキプロス議長国の下で交渉が進められている航空旅客権利に関する規則261/2004の見直しについて、欧州議会と暫定的な政治合意に達したことを確認しました。正式な採決は6月15日に予定されていますが、外交筋によると反対の可能性を示しているのはスペインのみです。主な内容は、機内持ち込み手荷物の標準サイズ(40×30×15cm)の設定、家族が一緒に座るための追加料金禁止、補償額の明確化で、1,500kmまでのフライトは250ユーロ、EU内のそれ以上の距離は400ユーロ、長距離路線は600ユーロとなります。特にビジネス旅行者にとって重要なのは、前の区間の遅延による乗り継ぎ失敗が、別々のチケットでも自動的に再ルート設定や払い戻しの対象となる点です。キプロス議長国はこの妥協を「小国でも大きな成果を出せる証」と位置づけ、任期終了前に三者協議を通じて法案成立を目指すと表明しました。航空会社は遅延の基準引き上げを求めていましたが、デジタル限定のバウチャー導入や代替キャリアでの自主的な再ルート提供の可能性を認めることで妥協しました。キプロスを拠点とする地域間の出張を管理する企業にとっては、予期せぬ自己負担の減少や請求手続きの簡素化が期待されます。企業は新たな権利を社員に周知し、指定の旅行管理会社が電子的な補償請求を処理できるよう、社内の旅行ポリシーを見直すべきでしょう。
出典: Agence Europe