
オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)が2026年6月16日に発表した最新の国内航空競争報告書は、移動予算に厳しい現状を示しています。6月初旬のジェット燃料価格は2月の水準を40%以上上回り、製油所のマージンも2年ぶりの高水準となりました。この価格上昇を受け、カンタス航空グループとヴァージン・オーストラリアは、アデレード-マウントガンビア、アリススプリングス-ブリスベン、ダーウィン-ゴールドコーストなどの二次路線で便数をひそかに削減し、エコノミークラスの運賃を約5%引き上げています。イースターやグランプリ期間中は需要が堅調でしたが、ACCCはチケット価格への影響が北半球の夏にかけて本格化すると警告しています。4月の乗客一人当たりの平均収入は、数か月前に購入されたチケットが多かったため3.4%減少しましたが、今後の予約は高運賃を反映しており、後半期の会議やプロジェクト出張のコスト増加を示唆しています。一方で、信頼性の指標は改善傾向にあります。4月の定時到着率は82.9%で、2022年2月以来の最高水準となり、穏やかな天候と航空管制の制限緩和が寄与しました。カンタス航空は業界トップの85.8%を記録しており、価格とキャリア選択の判断材料として旅行管理者に注目されています。さらに、ACCCは新規参入を目指すZinc AirlinesやKoala Airlinesへの関心の高まりも指摘。参入が確実ではないものの、ACCCの公的な支持は投資家や政策決定者に競争促進のメッセージを送っています。現状では、調達チームは旅行ポリシーの見直しを行い、再設定された運賃ベースでの割引維持について航空会社と交渉し、燃料サーチャージの影響を抑えるために従業員に早期予約を促すことが求められます。
出典: Asian Aviation