
スペイン国家警察は、ベルギーおよびフランスの同僚機関と連携し、ユーロポールとユーロジャストの調整のもと、7月8日に地中海を越えて数百人のアルジェリア人移民を密輸し、帰路にはコカインを運んでいた国際的な密輸ネットワークを摘発したと発表しました。スペインで16人、ベルギーで4人の容疑者が逮捕され、そのうち5人はすでに勾留中です。捜査当局によると、この組織は高速リブボートを使った危険な渡航に対し、一人当たり8,000~10,000ユーロの料金を請求していました。同じボートでMDMAやコカインがアルジェリアへ持ち帰られ、人身密輸と麻薬取引を合わせて推定800万ユーロの利益を上げていたとみられています。捜査は、2022年にバレンシア沖で12人の移民が溺死した船舶事故をきっかけに始まり、この事件はスペイン本土への「アルジェリアルート」の致命的なリスクを浮き彫りにしました。アリカンテ、マドリード、ムルシア、ビトリアでの家宅捜索では、高速ボート2隻、燃料用ジェリカン27個、銃器、現金12,430ユーロ、MDMA粉末1キログラム以上が押収されました。ベルギー警察はさらに武器や、スペインの乗組員と北ヨーロッパでの麻薬受け渡しを調整していたとされるヘントの家族経営の組織を結びつける文書を押収しました。ユーロポールの分析官は、この組織がカナリア諸島ルートよりも速い「プレミアムサービス」をアルジェリアの顧客に提供していたとみています。スペインにとって今回の摘発は、2026年の不法移民の動向変化を示しています。内務省の統計によると、カナリア諸島への到着者数は前年同期比で67%減少する一方、本土のレバンテ沿岸への上陸は増加傾向にあります。アリカンテやムルシアの港を通じてスタッフや機密貨物を移動させる企業のセキュリティ担当者は、密輸用の非公式埠頭や検問での遅延の可能性に注意が必要です。また、この摘発は西地中海における人身密輸と麻薬取引の結びつきが強まっていることを示しています。EUの移動管理チームは、移転やプロジェクト貨物の輸送に利用する第三者物流業者が拡大するユーロポールのリスクリストに照らして適切に審査されていることを確認し、意図せぬ共犯を避けるべきです。