
2月25日に発表された、中国の年次「全国両会」開催を前にした提出案では、全国人民代表大会の香港代表や中国人民政治協商会議のメンバーが、広東・香港・マカオ大湾区(GBA)統合を深化させるための抜本的な施策を求めています。中でも注目されるのは、越境雇用と専門資格の相互認証を統一的に行うプラットフォームの創設提案です。香港労働組合連盟の王景輝委員は、深圳、広州南沙、珠海で免許を持つエンジニア、建築士、医療専門家が隣接する大湾区の都市での業務を禁止されている現状が、プロジェクトの遅延や人件費の増加を招いていると指摘。中央政府による資格認定の拡大と地域全体での業務権限付与を求めました。同行の王錦輝代表は、香港と深圳を結ぶ「地下鉄スタイル」の高速鉄道サービスを提案。動的な時刻表と乗客流動データの共有を特徴とし、香港の鉄道実現可能性調査予算と連動、越境通勤者のドア・ツー・ドアの所要時間を30分以内に短縮する狙いです。その他、知的財産取引のワンストップオンラインプラットフォーム、デジタル教育交流のための学校連盟、GBAスタートアップでの香港住民の上級職就任を促す税制優遇策も提案されています。専門家は、3月初旬の両会でこれらの施策の一部でも採用されれば、企業の人材流動性が高まり、採用プールの拡大やコンプライアンス手続きの効率化が進むと分析。南中国で進行中のプロジェクトを持つ企業は立法動向を注視し、新たな相互認証制度の早期活用で派遣準備期間の短縮や二重免許の必要性軽減が期待されます。