
ルフトハンザおよびその子会社で4月13日(月)午前0時1分から始まった48時間のパイロットストライキは、オーストリアの最も利用者の多い企業間航空路線に波紋を広げています。オーストリア航空(AUA)の乗務員はストライキに参加していませんが、同社はルフトハンザグループの一員であり、ドイツのハブ空港に大きく依存しているため影響を受けています。これに対し、AUAの広報担当イヴォンヌ・ヴァッホルダー氏は公共放送ORFに対し、ウィーン-フランクフルトおよびウィーン-ミュンヘン路線で、空きスロットがある場合はエアバスA320からワイドボディのボーイング767に機材をアップグレードし、1日あたり約1,500席の追加供給を行うと発表しました。旅行管理会社(TMC)は、この措置がフランクフルト経由で米国やアジアへの同日乗り継ぎを必要とするオーストリアの多国籍企業にとって極めて重要だと指摘しています。化学大手ボレアリスのモビリティ責任者クリストフ・モーザー氏は「最初の区間の座席数を確保することで、旅程の維持が可能となり、高額な宿泊費用を回避できる」と説明しました。企業側はまた、運航キャリアであるAUAに影響がなく、下流のルフトハンザ便が欠航した場合にはEU261の補償対象外であること、旅行保険の請求にはケア義務の証明が必要になる場合があることを従業員に周知しています。ウィーン空港では、地上係員が大型機対応のためゲートの再配置を行い、ターミナル3に専用の再予約カウンターを設置しました。鉄道会社ÖBBは、ミュンヘン行きの朝便を2便増便し、乗客の分散を図るなど、モーダル間の緊急対応計画の重要性を浮き彫りにしています。労使関係の専門家は、今回が過去6か月間で3度目のルフトハンザのストライキであり、少なくとも夏季までは旅行者のリスクが「恒常的に高い」状態が続くと警告しています。オーストリアの人事部門は、ドイツ経由の会議後に余裕時間を設けることを義務付けるなど、旅行ポリシーの見直しを進め、バーチャル会議ツールの活用を推奨しています。しかし現時点では、AUAの積極的な座席管理により、オーストリア発の旅客輸送は滞りなく維持されており、国内の航空会社がネットワーク内の労働争議から地域経済を守る好例となっています。
出典: ORF Wien