
農業雇用主は、2026年5月23日に連邦政府が人気のワーキングホリデーメーカー(WHM)ビザに抽選制度を導入する計画の詳細を発表したことを受け、労働力不足の懸念を強めています。この提案は昨年の移民戦略で初めて示され、上限が設けられた国(英国、アイルランド、韓国、台湾など)の国民は、サブクラス417または462ビザの申請前に毎年行われる抽選で当選しなければなりません。ベリー類、マンゴー、テーブルグレープなど労働集約型作物の生産者にとって、WHMビザを持つバックパッカーは季節労働力の最大60%を占めています。園芸業界団体Growcomは、Riverwood Migrationの政策ブログで、ランダム抽選は「大きな不確実性」をもたらすと指摘。収穫の数週間前まで十分な収穫者が集まるか分からず、既存の先着順モデルとは異なり、抽選は旅行者がフライト予約前に確実性を求める意欲を削ぐ恐れがあると述べました。内務省は、抽選が上限管理の最も公平な方法であり、申請開始直後のアクセス集中によるImmiAccountポータルのダウンを防ぐと反論。ニュージーランドの中国向けワーキングホリデー抽選やカナダの上限付き若年移動抽選を例に、透明性のある抽選制度が機能していると説明しています。キャンベラ政府は、抽選導入後に多年度ビザや地域労働規則の緩和も検討し、制度の魅力向上を図る方針です。業界団体は6か月の移行期間設置や、地域労働実績が確認されたリピーターバックパッカーの抽選免除を求めてロビー活動を展開中。一部の生産者は太平洋豪州労働移動(PALM)制度など代替労働力の活用を模索していますが、手続きの時間やコスト増が迅速な代替を難しくしています。人材移動管理者や配置チームにとっての重要ポイントは、インターンシップやギャップイヤーの若手人材確保に多用されるWHMルートが、近く抽選制と厳格なコンプライアンスチェックを伴う可能性が高いことです。バックパッカー労働に依存する雇用主は、採用チャネルの多様化を進め、7月に公表予定の「移民改正(ワーキングホリデーメーカー)規則2026」のパブリックコメント案を注視すべきでしょう。