
アイルランド移民権利センター(MRCI)は6月11日、非EU・EEA出身労働者がアイルランド居住許可証(IRP)の更新申請を期限内に行った場合、申請処理中はカードの有効期限切れ後最大12週間、合法的に滞在・就労できることを雇用主に改めて通知しました。2024年の職場関係委員会の判決では、この猶予期間中に解雇された小売店従業員に対し2万5千ユーロの賠償金が認められています。MRCIは従業員に対し、司法省発行の猶予期間を証明する通知を管理者に提示し、オンライン更新申請の受領メールを保管するよう呼びかけています。雇用主がこのルールを無視すると、不当解雇の訴訟リスクや企業の評判悪化を招く恐れがあり、アイルランドが人材獲得競争を繰り広げる中で大きなマイナスとなります。グローバルモビリティ担当者にとっての教訓はコンプライアンスの徹底であり、給与システムが物理的なIRPカードの有効期限切れのみを理由に解雇手続きを進めないよう、社内人事プロセスの監査を推奨します。また、更新申請の受領確認と、12週間を超える遅延時の移民当局との連絡窓口を一本化することも勧められています。ダブリンでは処理遅延が数週間続いており、今夏更新を控えたStamp 1Gの卒業生も多数いるため、積極的な情報共有が高額な紛争回避につながるでしょう。