
メルボルン拠点のRACCは、2026年9月19日に施行されたDirections 121および122に伴う3つの実務上の変化をまとめた実務者向けガイドを発表しました。まず、わずか82日間のみ有効だったDirection 119が全面的に廃止されました。次に、サブクラス482(Skills-in-Demand / TSSレガシー)がDirection 121により独自の5段階キューに移行しました。さらに、その他10の熟練サブクラスはDirection 122により4段階の階層に再編されました。RACCの分析によると、Tier 1は申請場所に関わらず優先職種の申請者に限定され、これまで人気だったオンショア申請者の優遇は482カテゴリーでTier 3、永住権取得ルートではTier 2に格下げされています。また、家族を含む同時申請はオフショアで提出された場合、キューの順位が下がる可能性があり、雇用主支援スタッフの家族帯同が遅れるリスクがあることも見落とされがちなポイントです。なお、学生ビザの家族制限や9月17日に発表されたワーキングホリデーの抽選制度は**まだ施行されておらず**、現時点で変わったのは処理の優先順位のみです。RACCは人事チームに対し、ANZSCOコードを拡大された優先リストと照合し、申請場所を確認した上で、雇用契約の開始日を現実的に設定するよう助言しています。今回の解説は、Directions 114、117、120、121/122の4つが異なるビザグループに同時適用されていることで、コンプライアンスが一層複雑化しているという広範な課題を浮き彫りにしています。オーストラリアへのスタッフ派遣を行う組織は、モビリティ、法務、採用担当者に最新の研修を実施し、階層ごとの変動を考慮したスケジュール管理を徹底する必要があります。
出典: RACC Australia