
キャセイグループは3月11日に発表した2025年の年間業績で、帰属利益が108億香港ドルとなり、前年同期比9.5%増加、2010年以来の最高の業績を記録しました。香港の国境が完全に再開され、中国本土からのプレミアム需要が急増したことで、旅客収入が12%増加し、業績回復を牽引しました。この好調を受け、キャセイパシフィックは2026年に旅客輸送能力を約10%増強し、主要路線の週次便数を回復、3月30日にはシアトルへの直行便を新たに開設します。また、ボーイング777-300ERとエアバスA330の機材には新しい「アリアスイート」ビジネスクラス製品とエコノミークラスの刷新が引き続き施されます。今年は8機のエアバスA321neoが導入され、100機以上の新造機、ラウンジ、デジタルプラットフォームを含む1000億香港ドル超の多年度投資計画の一環となっています。企業のモビリティプログラムにおいては、香港から北米・ヨーロッパへの重要な接続が回復し、パンデミック中に必要だった乗り継ぎ時間を大幅に短縮します。人事部門は優先キャリア契約の見直しを検討すべきで、キャセイは運賃の見直しを示唆しつつ、シアトル便の初期導入運賃でテック業界の需要を取り込む意向を示しました。一方、キャセイカーゴは変動するeコマースの流れに対応するため貨物便ネットワークを柔軟に運用し、グレーター・ベイ・エリアの越境商取引向けに店舗からの直送サービスを提供します。グループの利益分配により、対象従業員は11週間分を超えるボーナスを受け取る見込みで、2025年初頭の人材不足による運航トラブルを受けた従業員定着策となっています。アナリストは、イスラエル・イラン紛争や南シナ海の緊張など地政学的リスクが長距離需要に影響を与える可能性を指摘していますが、キャセイの強固な財務基盤と多様な機材構成により迅速な対応が可能であり、香港をビジネス旅行者や移転する幹部にとって重要なアジアの航空ハブとして維持していく見通しです。