
独立系航空ブログ「ザ・トラベラー」によると、2026年6月12日の夜間に発生したITシステムの障害により、カンタス航空、カンタスリンク、ジェットスターの便で50便以上の欠航と数百便の遅延が発生しました。アデレードやホバートなどの地方空港は特に影響を受け、システム復旧後は長距離便の優先運航が行われたため、地域便の遅延が目立ちました。この混乱により、FIFO(現地滞在型)鉱山作業員や月曜の会議に向かうビジネス客を含む数千人の乗客が足止めされました。カンタス航空は手数料無料の再予約や返金対応を提供していますが、旅行管理会社は宿泊費やスケジュールの連鎖的な影響が800万豪ドルを超える可能性があると指摘しています。今回のトラブルは、座席供給がパンデミック前の水準を8%下回る中で、航空会社のITインフラの脆弱性を浮き彫りにしました。ビジネス旅行の専門家は、企業に対し、複数の航空会社との契約を分散し、相互運航保護などの条項を含む柔軟な運賃条件を交渉に盛り込むことを推奨しています。民間航空安全局は、今回の障害が航空管制システムには影響を及ぼさなかったことを確認しつつ、カンタスの緊急対応策を見直す方針です。カンタス航空の大規模なIT障害は2024年3月以来であり、業界関係者は繰り返されるトラブルが規制当局の監視強化や改正民間航空法に基づく罰金増加を招く可能性があると警鐘を鳴らしています。
出典: The Traveler