
ガーンジー島で2026年7月10日、第45回英愛評議会(BIC)サミットが開催され、アイルランドのタオイシーク(首相)サイモン・ハリス氏、英国の首相キーア・スターマー氏、そして各地域自治体の首長らが一堂に会します。BICの議題は多岐にわたりますが、関係者によると、今年は共通旅行圏(CTA)内の国境を越えた労働移動が最重要課題に浮上しています。アイルランドと英国の政策担当者は、二重の社会保障負担や労働許可書類の不一致といった、ブレグジット後の摩擦を解消するよう企業から強い圧力を受けています。ダブリンやベルファストに拠点を持つ大手IT企業は、国境を越えて派遣されるアイルランド人スタッフの英国国民保険番号取得の遅れがプロジェクトのスケジュールに数週間の遅延をもたらしていると警鐘を鳴らしています。同様に、英国の住宅建設プロジェクトに携わるアイルランドの建設会社は、先月のオイレアハス合同企業委員会で、異なる安全衛生カード制度が「数百万ポンドのコスト増」を招いていると訴えました。サミット前にアイルランドのメディアに説明した外交筋によれば、両政府はCTAのデータ共有体制を共同で見直し、2028年までに英国とアイルランドの空港でスキャン可能な単一のデジタルID認証の試験導入を目指す方針です。この構想はEUのデジタルトラベルクレデンシャルに類似しており、最終的にはダブリン-ロンドン間の航空路線でのパスポート検査を完全に廃止する可能性があります。さらに、評議会は相互の若年労働者移動枠を承認する見込みで、18歳から30歳までの若者4,000人が年間最大2年間、アイルランド海を越えて就労できるようになります。アイルランドの雇用主にとっては即効性のある影響であり、専門資格の相互承認に関する共同声明が看護、会計、工学などの分野での手続きを簡素化すると期待されています。人事部門は10月までに発表予定の政策文書を注視し、スケジュールや移行ルールを確認すべきです。また、アイルランドと英国の間で社内転勤を行う企業は、新たに合意される社会保障の免除規定を契約に反映させるため、派遣契約の見直しを検討する必要があります。今日のサミットで正式な条約改正は見込まれていませんが、経験豊富な専門家はBICの声明が12~18か月以内に法的拘束力のある措置につながることが多いと指摘しています。国境を越えた労働力を抱える企業は、早期に業界団体と連携し、今夏以降に予定される意見募集段階で証拠を提出することが賢明でしょう。