
全国人民代表大会常務委員会(NPCSC)は6月29日、深圳の再整備された皇崗(ホアンガン)検問所内に設けられる「香港港区」において、香港特別行政区が独自の法律を適用できることを認める画期的な決定を採択しました。この取り決めにより、香港は港区全体と落馬洲橋の一部を2047年6月30日までの初期リース期間で借用し、その後はNPCSCの再承認を条件に延長が可能となります。7月に開業予定のこの港は、西九龍高速鉄道駅や港珠澳大橋と同様の「共同設置・ワンストップ」方式を採用し、利用者は一つの建物内で香港と中国本土の出入国手続きを同時に完了できます。これにより、二重の待ち行列が解消され、車両の処理時間は平均45分から5分に短縮されると見込まれています。港は24時間稼働し、1日あたり6万人の乗客と1万7千台の車両を処理可能で、旧施設の2倍の能力を誇ります。企業のモビリティマネージャーにとっては、北部新界のオフィスと深圳のテックパーク間を行き来する通勤者や物流ドライバー、ビジネス訪問者の大幅な時間短縮が期待されます。不動産コンサルタントは、検問所周辺の倉庫や小売賃料が急騰していると報告しており、企業は増加が見込まれる人流を見越して拠点を整えています。港区内は香港の法律が適用され、それ以外は本土法が適用されるという法的明確化により、保険会社や輸送業者の越境カバレッジに関するコンプライアンスの負担も軽減されます。多国籍企業は、香港ナンバーの車両に乗る従業員が両側の手続きを車外に出ることなく完了できるようになるため、輸送ポリシーの見直しが必要です。バイオテクノロジーのサンプルから高級海産物まで、温度管理が必要な貨物を扱う企業は、迅速かつ気候制御された検査場の恩恵を最も受けるでしょう。ただし、人事部門は、香港管理区域内であっても本土の税関検査は厳格であり、禁止品目リストに変更はないことを従業員に周知する必要があります。
出典: Xinhua / HMO Gov