
7月5日(日)午前0時1分から、CGT-Cheminotsと複数の小規模鉄道労組が呼びかけた1日ストライキが発効し、フランス全土の鉄道網に大規模な混乱が広がっています。パリ・タイムズによると、地域間鉄道(TER)が最も大きな影響を受け、一部地域では最大70%の列車が運休。一方、インターシテ(Intercités)は運行本数が40%減少しました。高速鉄道のTGV InOuiとOuigoは最低限の運行合意により大きな影響を免れたものの、特に大西洋および地中海回廊で30~60分の遅延や断続的な運休が報告されています。労組側は、賃金交渉の決裂と来年の地域TER路線の自由化に先立つ追加人員確保を政府が拒否したことへの抗議としてストライキを実施したと説明。また、8月下旬の夏季帰省ラッシュ前に、SNCFが例年交渉する残業手当やボーナスの取り決めに向けた圧力の意味合いもあるとしています。経営側はストライキのタイミングを非難し、推定1200万ユーロの収益損失と補償費用が発生すると警告。パンデミック後のフランス鉄道の回復を損なう恐れがあると懸念を示しています。企業のモビリティ管理者にとっては、即座の課題は予約の再調整です。SNCFは7月5日付のチケットの無料交換を認めましたが、ユーロスター、タリス、DB-SNCFの国際列車はパリ北駅やストラスブールでの混雑に影響を受けました。リヨンやボルドーに地域オフィスを持つ多国籍企業の中には、月曜日に従業員にリモートワークを指示し、遅延の連鎖を回避する動きも見られます。長期的には、今回のストライキはフランス鉄道労使関係の構造的リスクを浮き彫りにしました。2020年の改革で伝統的な終身雇用制度は段階的に廃止されたものの、賃金体系の交渉は依然として政治的な色彩が強いままです。国内移動に鉄道を多用する企業は、今夏以降に予想されるさらなるストライキに備え、タクシープールの交渉や代替航空ルートの確保など、事業継続計画の見直しを急ぐ必要があります。
出典: Paris Times