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オーストリアの59億ユーロ規模のコーラム鉄道が運行開始、グラーツ~クラーゲンフルト間の所要時間を41分に短縮

12月 15, 2025
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オーストリアの59億ユーロ規模のコーラム鉄道が運行開始、グラーツ~クラーゲンフルト間の所要時間を41分に短縮
オーストリア待望のコーラム鉄道が、2025年12月14日(日)に初の定期旅客運行を開始し、100年以上ぶりの国内最大規模の鉄道アップグレードを実現しました。127キロの複線区間は、シュタイアーマルク州の州都グラーツとケルンテン州の州都クラーゲンフルトを結び、全長33キロのコーラムトンネルを通ります。このトンネルは現在、世界でも有数の長さを誇る鉄道トンネルです。27年にわたる建設期間と59億ユーロの総工費(うちEU資金が6億ユーロ以上を負担)を経て、両都市間の鉄道所要時間は従来の約3時間からわずか41分に短縮されました。

背景と欧州の文脈:コーラム鉄道は、バルト海からアドリア海を結ぶTEN-T回廊の一部であり、最終的にはポーランドとイタリアの港湾を結ぶ重要なルートとなります。開業式でEUの交通当局者は、この路線を北南方向の貨物・旅客輸送における「ゲームチェンジャー」と称し、ブレンナー基底トンネルや将来のゼンメリング基底トンネルと連携してアルプスを貫く高速鉄道の大動脈を形成すると評価しました。オーストリア連邦鉄道(ÖBB)は、11月初旬から貨物の試験運行を開始し、時刻表の信頼性が安定次第、商業貨物輸送を段階的に本格化させると発表しています。

オーストリアの59億ユーロ規模のコーラム鉄道が運行開始、グラーツ~クラーゲンフルト間の所要時間を41分に短縮


ビジネス旅行者への実用的な影響:初期の旅客ダイヤでは、グラーツとクラーゲンフルト間で1日29本の運行が設定され、最高時速250キロのレールジェットエクスプレスが走ります。ウィーンからクラーゲンフルトへの所要時間は45分短縮され3時間10分に、ウィーンからグラーツは初めて2時間を切りました。オーストリア南部の自動車、木材、グリーンテクノロジー産業が集積する地域で事業を展開する企業の出張担当者は、これまで宿泊を要した日帰り会議のスケジューリングが可能になります。早朝のレールジェットエクスプレスはウィーン空港発の長距離便との接続も良好で、短距離のポジショニングフライトの削減や企業のサステナビリティ目標の達成にも寄与します。

経済・地域への影響:地域開発機関は、新たな越境労働市場の形成を見込んでおり、クラーゲンフルトの求人をグラーツ周辺の通勤者に、逆にグラーツの求人をクラーゲンフルトの通勤者に紹介する動きが活発化すると予測しています。不動産市場では、ラヴァントタール駅やザンクトパウル駅周辺の住宅価格が急騰しており、これらの駅は小規模な町々を2つの州都から1時間以内の鉄道通勤圏に組み込む役割を果たしています。一方、物流業者はアルプス越えのインターモーダル鉄道貨物ルートの実現に伴い、トラック輸送ルートの見直しを進めています。

今後の展望:この路線の真のポテンシャルが発揮されるのは、2030年予定のゼンメリング基底トンネル開通後で、ウィーンとグラーツ間の所要時間が1時間40分に短縮され、ウィーン・グラーツ・クラーゲンフルトの高速三角形が完成します。企業は今回の開業を南部回廊の変革の第一段階と捉え、長期的なモビリティ政策—シーズンチケット戦略、人材移動予算、グリーントラベルのKPI設定など—を検討する必要があります。
出典: ORF / Die Welt

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