
ウクライナの国営パスポート機関DPドキュメントは、ポーランドの最大支店2か所での顧客対応を大幅に見直し、2026年6月16日からワルシャワとヴロツワフの両支店を訪れる全ての利用者に対し、事前のオンライン予約を義務付けると6月15日遅くに発表しました。この変更は、ウクライナ国内の支店で既に導入されている予約システムを踏襲したもので、ロシアの侵攻開始以来、両支店で問題となっていた早朝からの長蛇の列に対応する狙いがあります。新しい手続きでは、生体認証パスポートやIDカードの申請・再発行を希望するウクライナ人は、同機関のウェブポータルにログインし、希望日を選択して入場用のQRコードを受け取ります。緊急のアポスティーユサービスや書類受け取りを除き、予約なしの来訪は受け付けられません。QRコードは申請者のPESEL-UKR番号(戦争難民向けにポーランドで発行される市民登録ID)に紐づけられ、譲渡不可となっており、チケット転売の防止策となっています。この変更は雇用主にとっても重要で、ウクライナ人スタッフのパスポート更新スケジュールがより正確に予測可能となり、直前の出張キャンセルが減少する見込みです。一方で、移転業者が手配していた既存のグループ予約は無効となるため、人事担当者は従業員が個別に予約を取り直しているか確認が必要です。DPドキュメントは、電子予約が安定すればワルシャワ支店で1日あたり1,200件の申請処理が可能となり、従来の700件から大幅に増加すると見込んでいます。まだデータを正式登録していない難民に対しては、PESEL-UKR保持者にパスポート番号や個人情報の変更をポーランドの登録簿に更新しなければ、2026年8月31日以降に一時保護資格が失効する可能性があると注意を促しています。同機関は、秋までに両都市以外の県庁所在地に移動式生体認証ユニットを配置するため、ポーランドの自治体と交渉中です。全体として、デジタル予約システムの導入により、平均4時間に及んでいた待ち時間が45分未満に短縮され、ポーランドとウクライナ間の国境を越えた移動の予測可能性が大幅に向上する見込みです。