
フランス国立気象局メテオフランスは7月18日、同国で続いていた熱波が地中海沿岸へと後退しつつあるものの、今後も交通や屋外作業に影響を及ぼすと発表した。マルセイユ、ニース、モンペリエでは月曜日まで最高気温が39度に達し、夜間も24度以上の高温が続く見込みで、これにより鉄道の線路やアスファルト、電力インフラに負荷がかかっている。イル=ド=フランスを含む北部地域では夜間に若干の気温低下が見られたが、SNCFは線路温度が50度を下回るまで高速鉄道や地域路線で速度制限を継続するとしている。パリとリヨン、ボルドーを結ぶ日曜日の列車では最大45分の遅延が予想されている。パリ・シャルル・ド・ゴール空港の航空会社も、地上作業員の熱中症対策に伴う作業時間制限のため、スケジュールに小幅な調整があったと報告している。ローヌ渓谷やプロヴァンスで勤務する従業員を抱える企業は、熱ストレス対策の見直しが求められる。マルセイユ港地区の建設現場ではすでにシフト分割勤務が導入されており、7月17日には労働監督官が休憩・水分補給・日陰確保の義務遵守状況を抜き打ちで点検した。フランスの労働法に不慣れな外国人労働者は、適切な保護措置が取られない場合、現場の即時閉鎖があり得ることに注意が必要だ。旅行者にとって最も影響が大きいのは道路交通で、フランス道路局ビゾン・フュテは7月19日、A7(「太陽の高速道路」)の北南方向の複数区間を赤信号に格上げした。これは休暇シーズンの交通量増加と熱による車両故障が原因で、ドライバーには早朝の涼しい時間帯の移動と、1人あたり最低3リットルの水の携帯が推奨されている。今回の熱波は2025年6月の記録的な猛暑ほど極端ではないが、今年フランスの交通事業者が導入した新たな熱対策の初めての大きな試練となる。今後48時間で、強化された線路継ぎ目や反射性舗装、分散勤務スケジュールが長時間の高温ストレス下でも重要な交通網を維持できるかが試される。
出典: Météo-France