
カナダ雇用社会開発省(ESDC)は、労働市場影響評価(LMIA)に関する指針を大幅に見直し、派遣・人材紹介会社が第三者のために一時的外国人労働者を雇用することを著しく難しくしました。9月18日から施行される新ルールでは、「真の雇用主」を労働者を直接雇用し、監督し、給与を支払う主体と定義し直しています。単に労働者をクライアント企業に派遣するだけの代理店は対象外となります。サービスカナダの担当官は、労働者の勤務時間、報酬、解雇権限を実際に誰が管理しているかを厳しく調査するよう指示されています。誤った分類は申請拒否や監査の対象となり、最悪の場合は最大100万カナダドルの罰金や数年間の一時的外国人労働者プログラム(TFWP)参加禁止処分を招く恐れがあります。また、TFWPの労働者を独立請負人として扱うことも禁止されており、これは長年にわたり賃金抑制や労働者保護の弱体化を招くとして批判されてきた慣行です。関連企業間で労働者を移動させる場合も、明確な監督体制と給与支払い責任の所在を示す必要があります。ESDCはこの改定が弱い立場の労働者保護を目的としていると説明していますが、即座に影響を受けるのは、建設業、ITコンサルティング、農業など第三者労働力の利用が一般的な業界の雇用主です。人材派遣に依存する企業は契約や給与システムの見直しを急ぐ必要があり、対応が遅れると外国人労働者に依存するプロジェクトの遅延を招く恐れがあります。この方針は、オタワ政府が一時的移民の増加を抑制し、労働力不足が明確な分野に限定して受け入れを進めるという広範な政策と連動しています。緊急の人材確保が必要な雇用主は、グローバルスキル戦略や社内転勤などLMIA免除のルートに頼るケースが増える見込みですが、これらの制度も現在見直しの対象となっています。
出典: Immigration.ca