
2026年7月15日朝、ブリュッセルで開催されたEU加盟国大使委員会(Coreper I)は、航空、鉄道、フェリー、バス、地下鉄の旅客権利に関する既存の法律の執行を強化する規則の最終妥協案を承認しました。この規則は、フライト補償の基盤となる規則261/2004およびその他4つの分野別規則を改正するものです。主な内容は、EU共通の苦情受付ポータルの設置、30日以内の返金期限の厳格化、旅客の選択に応じた現金またはバウチャーでの返金義務の新設です。各国の執行機関(NEB)は、システム的違反に対して事業者の年間EU売上高の3%を最低罰金額とするEU全域での罰金通知権限を得ます。また、ブリュッセルに共有データハブを設置し、空港(ブリュッセル・ザベンテム空港を含む)にリアルタイムの運行情報を提供、足止めされた乗客の自動再予約を可能にします。モビリティマネージャーにとっては、ベルギーのハブからの急な旅程調整の負担が軽減されます。企業の出張部門は、複数の運航会社にまたがる請求をAPI経由で一括提出できるようになり、手間が大幅に削減されます。ベルギーのNEB(FPSモビリティ)は、2028年のポータル稼働後、年間270万ユーロの管理コスト削減を見込んでいます。消費者団体は13年にわたる膠着状態を打破したこの合意を歓迎しましたが、航空会社は一律の罰金が運賃上昇を招くと警告しています。欧州議会の運輸委員会は来週この合意を承認する見込みで、9月の正式採択、24か月後の施行へと進み、2028年のブリュッセル拠点企業の移転計画に間に合う形となります。