
7月22日にアブジャで行われた会談で、ナイジェリアの外相ビアンカ・オドゥメグウ=オジュクウ氏とドイツのアンナレナ・ベアボック外相は、両国の戦略的パートナーシップを再確認しました。共同声明の中心には「モビリティ」が据えられ、ベルリンはラゴスの過密なビザ部門に追加スタッフを派遣し、2027年初頭までに就労・学生ビザの待機時間を半減させる電子予約システムの支援を約束しました。さらに、ドイツは今秋、インドやブラジルの類似拠点をモデルにしたパイロット版「スキル・モビリティ・センター」をアブジャに開設します。このセンターでは、ドイツの新たなオポチュニティカードの候補者を事前審査し、ドイツ開発協力機構(GIZ)の資金提供でB1レベルまでのドイツ語教育を行います。対してナイジェリアは、EUの再入国規則に基づく帰還予定者のチャーター便受け入れと、人身売買ネットワークに対する共同捜査の強化を約束しました。西アフリカで活動するドイツ企業にとっては、社内転勤が円滑になる見込みです。シーメンス・エナジーは来年、150人のナイジェリア人技術者をベルリンのタービン工場に移転させる計画を発表し、「ビザのデジタル化に関する明確なスケジュール」を歓迎しました。モビリティ関連の専門家は、ドイツが単なる再入国防止から「移民外交」へと静かに転換し、帰還協力と引き換えに合法的な移動ルートを提供するモデルを採用していると指摘しています。これは、ブリュッセルが新たなEUタレント・パートナーシップの下で推進する方針でもあります。次のステップは、9月にベルリンで署名予定の二国間実施プロトコルで、見習い、看護師、IT専門家の割当枠が詳細に定められます。企業は割当リストの公表に注目し、需要が供給を上回る見込みのため、資格評価や労働市場承認などの書類準備を早めに進めるべきです。